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運動の効用 [一般臨床]

アマゾンの未開民族は世界一健康な心臓を持っているとネット記事に載っていました。この研究成果はLancetの論文で、「Coronary atherosclerosis in indigenous South American Tsimane: a cross-sectional cohort study.」ですが、結論は「These findings suggest that coronary atherosclerosis can be avoided in most people by achieving a lifetime with very low LDL, low blood pressure, low glucose, normal body-mass index, no smoking, and plenty of physical activity. The relative contributions of each are still to be determined.」です。

気になるのはこの「plenty of physical activity」ですわ。plentyというのは、large amount ですからね。もの凄い量ということ。

もう一つ運動関連の知見ですが、下は運動が認知症予防になるのでは?というBritish Journal of Sports Medicine の論文。
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運動も高血圧や糖尿病の非薬物療法ですし、健康づくりの基本です。運動はもう少し強調して良いと思いますが、日本ではあまり強調されていない。癌の予防にも運動は宜しい。禁煙、減塩、増運動でかなりの疾病予防効果があると思うのですがね、、、、、、


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高血圧治療の本質的な疑問 非薬物療法と薬物療法には差がないのか? [高血圧]

いつも思っているのですが、高血圧療法の非薬物療法と薬物療法には予後には差がないのか?外来で生活習慣を是正すると、降圧薬から離脱卒業する患者は少なからず居ます。この非薬物療法、すなわち減塩、減体重、減アルコール、増運動で降圧薬から卒業した患者と、薬物療法で降圧している患者とでは予後が違うのではないか?

さらに、非薬物療法で高血圧から脱した患者は、もう高血圧患者とは扱われず調査研究対象とはなっていなのではないか?

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減塩、減体重、減アルコール、増運動を患者に指導している自分は、自ら非薬物療法を実践してこうなっている。亡母が高血圧症で私も血圧が上がりやすいのですが。勿論ドラッグフリーです。一番困難な非薬物療法は減量ですね。食欲は本能だとつくづく思います。

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人はパンのみにて生きるにあらず、されどもパンは食べたい(笑)。鰻重美味かった。減塩は三か月我慢すれば誰でも慣れます。運動はもともと私は運動好き。アルコールはチト難しいですが、アルコール依存症ではないので我慢可(毎晩飲むドクターは立派なアルコール依存症ですぞ!!)。でも、食欲はねえ、、歳を取ると食べるしか楽しみないし(苦笑)。


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時速30km以上で走ると車の寿命が短くなる? SPRINT [高血圧]

高血圧研究の大家がSPRINTの結果を見て、「時速30km以上で走ると車の寿命が短くなる」と言っているようなものとコメントしていましたが(本当だろうか?)、面白いことを言うなと思います。が、やっぱり目指すべきでしょう。私は血圧に関しては the lower the better 派ですから(笑)。

最近の第6回臨床高血圧フォーラムでも特別講演でSPRINTの結果をどうするか?とあるようですが、抄録を見る限りは切れ味が悪い。ガイドラインにするかどうかで躊躇するのは理解できますが、降圧によるサイドイフェクトが無い限りはどんどん下げるべきでしょう。特に壮年中年層は。

問題は高齢者の場合ですが、すでにできあったが動脈硬化や臓器障害があるなら慎重とならざる得ないですが、ゆっくりと下げるべきですが無理はしない。よく言われていますが、SPRINTには糖尿病患者、脳卒中既往患者が含まれていません。

逆に言えば、SPRINTではすでに出来上がった動脈硬化患者については何も言ってない。と言うことは、それ以外の高血圧患者には積極果敢に the lower the better ということでしょう。

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水芭蕉 残雪が多い今年は咲いているところが見られました 船形山登山道入り口付近



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今更ながらRAS阻害薬の腎保護効果 [高血圧]

BMJの3月号に「Serum creatinine elevation after renin-angiotensin system blockade and long term cardiorenal risks: cohort study.」が発表されていますが、今更ながらという気がします。

まず一つはRAS阻害薬をアンギオテンシン変換酵素阻害薬とARBと一緒くたにしていること。前者は循環器疾病予防効果がある、後者は怪しげ。前者は薬価が安くメーカーも興味ない、後者は薬価が高くメーカーが販売プロモーションかけ過ぎる(笑)。

かつ、クレアチニンが上がってからの投与はもう遅いような気がしています。微量アルブミン尿が高値となった段階で投与しないと腎保護効果はないのではないか?と。臨床の現場ではそう思っていますがね、、、、、

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 仙台近郊 山際では今が桜満開 ソメイヨシノは全国どこでもDNAは全く同じ 種をつけず接ぎ木でしか殖えない150年前に開発された人工種 だからどこでも一斉に咲くんですな、、、


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がん対策推進基本計画に欠けているもの [健康政策]

現在、審議中のようですが、がん対策推進基本計画に欠けているのは予防の概念です。欠けているというよりもやる気が無いというべきか?予防には一次予防、二次、三次とありますが、一次予防の部分が腰砕けというより腰が入ってない。検診の受診率向上(これも大事ですが)がメイン。これは二次予防ですわな。

問題は一次予防。最大の課題はタバコです。何度もここでも書いていますが、タバコ対策なくしてがん予防対策なしです。減塩や減アルコール、増運動もがんの予防になるでしょう。これらは知る人ぞ知る「健康日本21(第二次)」でしか具体的に扱ってない。国の啓発が足りないので誰も知らない計画。

日本の分煙状況の低次元さにWHO幹部が呆れていたようですが、がんの第一予防はおざなり。がんには誰だってなりたくない。検診受けてもがんが予防できるわけではない。すべてのがんが検診で早期発見早期治療になるわけではない。がんの一次予防をしっかりと啓発実施するのががん対策の絶対条件。

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懐かしい広報チラシ 知らないですよね、、、、

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日本はタバコ規制枠組条約を批准している [健康政策]

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 ちょうどLancetにタバコ規制の論文が載っていました。

タバコの規制に関する世界保健機関枠組条約              (タバコ規制枠組条約)
日本国は2004年3月9日に署名、6月8日に批准。条約は2005年2月27日発効。

第八条 タバコの煙にさらされることからの保護
1 締約国は、タバコの煙にさらされることが死亡、疾病及び障害を引き起こすことが科学的証拠により明白に証明されていることを認識する。
2 締約国は、屋内の職場、公共の輸送機関、屋内の公共の場所及び適当な場合には他の公共の場所におけるタバコの煙にさらされることからの保護を定める効果的な立法上、執行上、行政上又は他の措置を国内法によって決定された既存の国の権限の範囲内で採択し及び実施し、並びに権限のある他の当局による当該措置の採択及び実施を積極的に促進する。

受動喫煙防止強化の健康増進法改定は審議もされないのかね?情けない、、、、

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健康増進法改定案暗雲模様 [健康政策学]

屋内全面禁煙という改定案を盛り込んだ健康増進法改定案は、今や死に体となっています。自民党の愛煙家議員が絶対反対ということのようです。その急先鋒は、麻生太郎副総理、石破茂前地方創生担当相などなど、、、推進派はわずかです。

与党自民党の有力者が喫煙者で、自分達がいつでもどこでも吸いたいというエゴのために国民の健康を蔑ろにするようで、矜持がないと言わざるを得ない。タバコによる医療費増大についても無視。


私がタバコをやめた理由(ワケ) (タバコ百害問答)

私がタバコをやめた理由(ワケ) (タバコ百害問答)

  • 作者: 荻野寿美子
  • 出版社/メーカー: あけび書房
  • 発売日: 2016/09/23
  • メディア: 単行本




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禁煙強化はどうなった?その2 [健康政策学]


「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

  • 作者: 中室牧子
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2017/02/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



この本は疫学がわかっている人には敢えて勧めませんが、医療者でもちょっと疫学は苦手という御仁には気安く読めるのでお薦めします(経済学とは言っても十分疫学)。で、そんなリコメンドを書くつもりはなかったのですが、この本のコラムエピソードに禁煙強化をしたアルゼンチンの話しがありました。

曰く、アルゼンチンでも公共の場での禁煙強化規制をしたのですが、地域や都市によって規制強化に差があるのですが、売り上げには差はなく、しかも(残念ながら)喫煙率もそれほど減らなかった。ところが、禁煙規制に厳しい地域の心臓病が減った。つまり、公共の場での受動喫煙が減って心臓病が減った。

そして米国の例にも触れて、州によって禁煙強化策に差があるのですが、その州間の飲食店やホテルなどの営業の売り上げには差がないし、禁煙強化の影響がないことが明らかになっていると。テレビで某元ワタミ会長の国会議員が、禁煙強化すると売り上げが減ると述べていましたが、地域全体、国全体でやればそんなことはない。売り上げが減るならスタバはやっていけない。個人的なビジネス経験を国家レベルの健康政策に外挿するのは低レベル。



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禁煙強化はどうなった? [健康政策学]

東京オリンピックに向けての禁煙強化、受動喫煙防止強化ですが、どうも自民党内の愛煙家議員の団結に審議どころではなさそうです。勿論、自民党内にも禁煙強化に賛成派はいますが、多勢に無勢のようです。なんとも情け無いです。

高騰する医療費の削減が喫緊の課題と言う政治家は多いのに、病気の第一の要因である喫煙問題には知らん顔。医療費削減を治療費の削減問題に矮小化して、病気の原因である喫煙、高塩分摂取、糖分摂取については業界団体の関連から何も言わない政治家。

居酒屋が儲かる為に国民の健康や医療費削減には知らん顔とは、自民党の政治家とはこんな程度なんでしょう。頑張れ厚労省と檄を飛ばしたいですが、そういうレベルでは無いようです。憂国の士たる政治家は自民党にはおらんか?あゝ、森友の士か、、、

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高LDLコレステロールの生命予後は? [疫学]

どこぞの某武田タレント学者が喜びそうなネタですが、LDLコレステロールが高いほど生命予後が良い?という報告がシステマティック・レビューで出たとか。さて?でも高齢者でのデータなんだな。壮年期から高いとこうは行かないでしょう。

透析医療でも、血圧が高いほど長生きだという定説があったんですが、その後の研究では否定されたのですがね。疫学調査はその解釈に注意しないとなあ。LDLコレステロールが高く、既に有病の人々にスタチンを投与しても、高齢者なら、健康でLDLコレステロールのみ高い群よりも、治療でLDLコレステロールが一見下がっている群では、病状的にはもう手遅れで生命予後が悪いとかね、、、

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