So-net無料ブログ作成
検索選択

再び因果の逆転について [疫学]

前にも書いたような気がしますが、疫学調査研究で時々生じて混乱を来すのは「因果の逆転」です。もともと横断研究では因果がはっきりしません。とても単純な理屈で、原因は結果よりも先行するというだけの原則です。横断研究はある時間の一点で調査するんで、原因が先か結果が後かは曖昧です。

アンケート調査で、間食が好きと回答した対象者に肥満が多いとすると、間食は肥満の原因だとは言い切れない。もともと肥満しているひとが間食が好きなのかもしれない。で、縦断調査である時点で調べて太ってない対象者に間食が好きかどうかアンケートして、暫くしてもう一度調査してその時点で本当に間食が好きな人に太る人が増えたかどうかみなくてはならない。

一見、縦断調査すればそれで済むと思いがちなんですが、そうは単純じゃない。先日、データを弄っていたら、降圧薬のカルシウム拮抗薬(CCB)が血圧を上げるという結果が出てしまった。なんだ?これ?というものですが、おそらくなかなか血圧が下らない群に対して選択的にCCBを処方していたためでしょう。

因果の逆転で、CCBを投与したから血圧が上がったのではなく、血圧があがっているのでCCBを投与する機会が増えたと解釈すべきでしょう。ところが、この「因果の逆転」を疑い始めると、どれもこれも「因果の逆転」じゃないのか?となるんですが、これは臨床家の判断感覚になり(臨床的に整合性のあるストーリーが成り立つか?)、これでは曖昧なので結局はさらにそれを追試して確かめるしかないのですが、、、

IMG_5089.jpg
先日、ドライブで登米まで行ってきました。北上川の春ですね、、、、

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

nice!の受付は締め切りました

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0