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J カーブや肥満パラドクスの嘘? [疫学]

medscapeねたです。塩分を取れば取るほど死亡率が上がるというリーズナブルな結果がでました。『Sodium Intake and All-Cause Mortality Over 20 Years in the Trials of Hypertension Prevention』( J Am Coll Cardiol 2016; 68:1609-1617.)ですが、結論は『We found an increased risk of mortality for high-sodium intake and a direct relationship with total mortality, even at the lowest levels of sodium intake. These results are consistent with a benefit of reduced sodium and sodium/potassium intake on total mortality over a 20-year period.』で、このリニアーな結果が興味深いです。

今までの研究だと塩分は摂らなすぎるとかえって死亡率が上がるとかのデータもあります。が、どうも変です。生物学的反応は大抵の場合、一方上がりのリニアーか、指数関数的なものです。生物学的に必要な塩分量は極めて少量ですが、それを越してJカーブなどが生じるとは思えません。

ではなぜ観察研究などでJカーブが見られるか?それは、病気を持っているひと、治療中のひとが入ってくるだろうと論じています。病気を既に持っていて塩分制限をしているリスクのあるひとが低塩分摂取の層に入ってきたりするとJカーブの原因になると。

太っている方がかえって健康という肥満パラドクスも同じで、病気で減量しているひとが非肥満の層に入ってくる。つまりJカーブとは選択バイアスの一種じゃないか?と。

しかも、この研究では24時間尿採取のゴールドスタンダードでの塩分摂取量を採用している。これは大変なことです。でも、より詳しく厳格な研究デザイン(つまり病気のひとや治療中のひとを除いて)で、と言うと極めて難しい。3万人から4万人を対象に6年から10年低塩分食と普通食にしておけるかね?と。でもそれ位の規模と年数じゃないと有意差は出ないでしょう。

スクリーンショット 2016-10-09 9.06.34.png
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