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健康教育? [健康政策]

地中海食と健康教育のところでちょっと触れましたが、健康教育のことです。豊かな階層と高学歴だと健康リテラシーが高いので、貧しい層や低学歴な層よりも健康度が高いのは公衆衛生的な経験則とも言えます。では、貧しい層や低学歴な層にも健康教育を強化すべきだとなります。その通りです。

でも、そうは簡単にいきません。健康とは一口に言っても、これは生き方の問題になります。たとえば、お金に対する考え方が、今、お金があればいい、先のことは考えない、今、金があるなら使ってしまう、なぜなら明日、その金があるとは限らない、だから今日使おう、、、という刹那主義であればどうでしょうか?

このスタンスは、お金に対してだけではなく、健康についてもそうだとするとどうなるか?今、酒が飲めるなら、今、タバコを吸えるなら、飲んでしまえ、吸ってしまえ、愉しいじゃないか!!明日の健康の為に我慢するなんぞは馬鹿だ、明日、病気なったら酒もタバコも出来ないじゃないか!!

おそらく、こういう考え方なってしまった大人を健康教育で対応するのは効率が悪いでしょう。だから止めろとは言いませんが。健康教育は成人になる前に子供の時に強化すべきではないか?と思います。生活習慣が完成する前の就学児にこそ健康教育は重要だと思うのですが、、、、

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お盆休みにここで買ったアスパラとオクラがとても美味しかったのです


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味噌汁は本当に良いか? [高血圧]

CareNetに『「味噌」が血圧上昇や脳卒中に抑制的に働く可能性』というタイトルでAmerican J Hypertension の論文を紹介していました。これは広島大学の論文ですが、筆頭オーサーは味噌派で有名なかた。論文タイトルは『Protective Effects of Japanese Soybean Paste (Miso) on Stroke in Stroke-Prone Spontaneously Hypertensive Rats (SHRSP)』で、SHRのラットの実験です。

方法は『Stroke-prone spontaneously hypertensive rats (SHRSP) were fed a miso diet (normal diet 90%, miso 10%; final NaCl content 2.8%), a high salt diet (normal diet and NaCl 2.5%; final NaCl content 2.8%), or a low salt diet (normal diet; final NaCl content 0.3%).』
つまり、味噌ダイエットは塩分2.8%で、高塩分ダイエットと同じ2.8%です。一方、低塩分食は0,3%です。


で、結論は『Kaplan–Meier survival curves revealed a significantly lower survival rate in the high salt group compared to the miso group (P = 0.002) and the low salt group (P ≤ 0.001). Large hemorrhagic macules were found in the cerebrum in the high salt group, whereas none were found in the other 2 groups. There were also fewer histological and immunohistochemical changes in the brain and kidneys in the miso group compared to the high salt group.』

生存率は、ただの高塩分食が最も悪い。味噌ダイエットでは生存率は低塩分食と同じくらいなんでしょう。そして、組織ダメージも統計的有意差はないけど高塩分食よりも少な目。だから味噌はいいんだ!!と、、、

待てよ、じゃあ初めから低塩分食でいいんじゃないか?味噌は製造過程でどうしても塩を使います。発酵のため、防腐剤の役割もある。結論の後半に、histological and immunohistochemical changesが低塩分食と同等とは記載してない。おそらくhistological and immunohistochemical changesは低塩分食ではほとんどないのでしょう。原文読んでませんから詳細不明。オンライン論文サマリーで見ましたので。

かつ味噌はやっぱり塩っぱいので、他の食品を摂るときもどうしても高塩分食への嗜好を促しやすい。高塩分の味噌を食する必要はあまり健康上ないでしょう。今後、製造過程で塩を使わない味噌でも出れば別でしょうけどね。まず、この論文はラットの実験ですから、ヒトに味噌汁飲め飲めにはまだなりませんよ。味噌博士には悪いけど、、、、、

かつCareNetの邦文タイトルの血圧上昇に抑制的とはサマリーを見る限りありませんぞ、、、最近、CareNetの論文記事紹介コーナーは正確な論文タイトルを記事で紹介しくなったようです。著作権の問題なんでしょうか?日本語記事だけだと鵜呑みにするのが不安で、原文サマリーチェックする習慣のある私としては不便だわ、、、

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みがきニシン 美味かったけど塩っぱかった (^^ゞ




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地中海食と健康教育 [健康政策]

心臓病が予防ができるのではないかと欧米では地中海食が評価されていますが、この地中海食を食べていても心臓病予防のメリットを受ける階層は、収入が高い層と高学歴の層であると最近の研究で出ていました。疫学の論文でCareNetで紹介されいましたが、原文は読んでいません。

これはどういうことでしょうか?色々と説はあるのですが、裕福な層で高学歴であれば、地中海食でも健康行動をよりとっているということでしょう。健康行動とは、健診を受けるとか、地中海食でもよりバランスをとったメニュウにするとか、健康を考えた生活にしているとか。

しかし、裕福でなくても、高学歴でなくても健康行動を取れればよろしいということです。いわゆる健康教育の重要性がここにあるのでしょう。でも、問題はここからなんです。それについてはいずれ、、、

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久しぶりの定義山五重塔 遠景 クリックすると拡大されます
左上にトンボも飛んでいます 見えますか?



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困ること [歳時記]

時々、患者さんから高血圧は治療しなくてもいいんですって?と言われたりします。困ったもんです。都市伝説なのか、有害図書、有害タレント学者モドキのせいか?憲法で保障された言論出版の自由なのか?ガンの治療でも民間療法に凝る方々も多いですしね、、、、


「高血圧は長生きできない」という医療のウソ

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  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 2014/01/24
  • メディア: Kindle版





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信者と科学 [歳時記]

地元の医師会報を見ていたら、IgA腎症になぜ扁桃腺摘除を行わない!!というようなエッセイが載っていました。日本腎臓学会のガイドラインでは、口蓋扁桃摘出術+ステロイドパルス療法は、推奨グレードC1(科学的根拠はない、あるいは弱いが行うよう勧められる)なんです。

副腎皮質ステロイド薬は、Bで 科学的根拠があり、行うよう勧められる です。他県で働く腎臓の専門の後輩に昔、扁摘はどうなの?と聞いたことがあった。後輩は、なんとも言えませんね、まあやっても悪くないでしょうし、やらなくても結果は変わらないでしょう。(扁摘)信者は沢山居ますからと。

その後、扁摘のrandom化トライアルを担当している先輩に、どうですか?と聞くと、それが不思議なことに中間報告では差が出なかったんだよと言われました。最終的には扁摘した群が、蛋白尿減少効果が優位だったらしいですが、先輩は信者だったようです。

信者の思い入れとは別に、医学は科学ですから、いずれは決着が付くでしょう。今のところ、扁摘+ステロイドパルス療法が、ステロイド療法単独に対して劇的に優位というわけではないようです。

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最上川にある記念碑 その昔、芭蕉がここから舟に乗ったとか


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スタチン [一般臨床]

Medscape Cardiology ネタなんですが、こんなタイトルの記事で、脳梗塞後のスタチン、福音をもたらすとは思うな、という感じですかね。必ずしも良いとは限らないか、、、

ツラツラと読んでいると、米国のガイドラインの根拠論文には、『The statin-after-stroke quality measure mostly began after publication of the Pfizer-sponsored SPARCL trial, which also included Pfizer employees as authors.』と、、、、

メイカー主催のかつメーカー職員が筆者に入ってるトライアルから始まっていると。ふーん、どこでも同じような感じですが。こういう記事が平気で載るところが面白いです。日本の医学系サイトは、はっきり言ってメーカーのコマーシャルサイトですしね。忖度日本ですから。日本の医学系(メーカー)サイトにCOIの公表は全くない。利益相反だらけ。Q&Aの回答すらメーカーじゃないか?という疑いもある。

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選択バイアスと交絡のこととcoup de grace [疫学]

今更、疫学の講義をするわけでもなし、でも、ちょっと気になるので。先日、「Enough With the Coffee Research and Other Distractions」という記事を上げました。このタイトルを意訳すると、「珈琲研究やその他お楽しみ疫学研究はもう沢山だよ!」でしょうかね。

珈琲を飲むと全死亡率が減るとか、ワインを飲むと糖尿病予防になるとか色々あります。疫学をかじったかたは判る話しです。そういう方はスキップして下さい。珈琲やワイン(赤ワイン?)の類の疫学研究は沢山あります。でも、お楽しみとして読むくらいでいいですね。緑茶がいいという研究もありますね。

でもね、交絡ありますからね。そもそも、珈琲とか緑茶を飲む層って、豊かな階層が多いですよ。ワインもそうでしょう。米国の疫学研究では平気で所得を問う項目がありますが、日本ではまずタブーでしょうし、学歴も日本ではタブーでしょう。だから日本では補正しようがない。

豊かな階層が嗜好品である珈琲や緑茶を飲むとすれば(豊かで無ければ嗜好品は買えない)、これら嗜好品ではなく豊かな階層だからそもそも病気が少ないということになる。また、よくありますが、飲み過ぎはダメだけど、適正な量、つまり控え目なアルコールは良いともっともらしい論文もありますわな。

でもね、アルコールを飲み過ぎないように気をつける層は、アルコール以外にも健康に留意して、他の食事や体重や運動にも気配りしている。かつ、そこまで気をつける階層とはインテリ層が多く、収入や学歴も高いはず。これも交絡そのもの。

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有名な観察研究として、第二次世界大戦中のフランスのアルコール消費量(ワイン消費量)と死亡率の統計研究があります。第二次世界大戦中のナチスドイツ支配下のフランスではアルコールが消費量が激減して、肝硬変等の死亡率が劇的?に低下した。ヒットラーは禁酒主義者だったね。

あれ?それおかしいだろうと消化器科のドクターは考えるはず。アルコールによる肝硬変は年余がかかるから、高々4〜5年では肝硬変死は減らないだろうと。違うんですね、肝硬変の患者はアルコールを飲み続けると「とどめの一撃」(仏語で coup de grace と言うんですが、論文に出ていた)として吐血やら敗血症やらで亡くなるんですね。それがナチスドイツ支配下のアルコール不自由生活で回避されたんですね。ワインは健康に良い???そうかね?

観察研究はそこから真実が垣間見られる そこが面白い 外科医の友人が最近は飲み屋で、やたらと赤ワインを注文したがるんですよね(日本の飲み屋のワインは高いだけで不味いので私は絶対に注文しないけど)、、、都市伝説信じているのね、でもそのフランスではワイン離れでワイン消費量が年々減ってワイン業者は困っているのよね、、、


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高塩分食は心臓機能を障害?でも、その塩分量が、、、 [高血圧]

Medscape Cardiology に「High Dietary Sodium Linked to Subclinical Cardiac Dysfunction」というタイトルの記事が出ていました。血圧に関係なく、高塩分食は心機能を障害し、さらにこれにカウンターするのがカリウム摂取のようだとか。なんかチトうますぎる仮説ですが、興味深いです。

でも、この塩分摂取はソディウムで3.7g/day以上でとなっている。日本の食塩摂取量だと約9.4g/dayとなる。こりゃ東北地方だと皆、現在の塩分摂取量で心機能を障害起こすわね、、、健康日本21の現状でも、日本全体では平均10.6g/dayですからね、、、、

漬け物食べてる場合じゃ無いのは確かです。忙しいドクターで昼にカップ麺でごまかす昼食なんぞしてはダメですぞ!カップ麺で5.5gですからね。開業医の友人には、ラーメンは汁まで全部飲んで評価するもんだとうそぶくヤツもいたしなあ、、、、

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Enough With the Coffee Research and Other Distractions [疫学]

タイトルのようなエッセイコメントがMedscape Cardiologyに載っていました。最近の珈琲を飲むと全死亡率が減るとか心臓死が減るとかの観察研究についての批判です。チョコレートが身体に良いというのも批判していました。疫学ではバイアスや交絡を考慮するのが当然なんですが、まあ未だに面白可笑しい研究発表があるんですね。最後にもうかんべんしてくれよという感じで以下の文がありました。

Remedies
It's unlikely that an opinion column from one doctor will stem the onslaught of wasteful, distracting research studies. But some simple things may help lessen the distraction of overhyped research:

1) Journals could be more restrictive in their acceptance of weak papers and more transparent in listing the weaknesses of a study. Why not put limitations in the abstract?

2) Authors and journals should tone down the press releases. Please. I am far more likely to read and report on a study that exudes honesty in the lead paragraph of a press release.

3) Readers need to be more informed and skeptical about common biases. Think more about confounding factors and reverse causation. And always remember that correlation does not mean causation.

distractions とありますが、まあお楽しみというところで、こういう発表を引用したがるのは「サンマのほんまでっか?」に出て来るしょうもないタレントエセ研究者レベルでしょうね。えっ?貴兄も珈琲やチョコの都市伝説を信じていたんですか?ほんまでっか?情報リテラシーないん?ちゃうか?

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私は赤ワインポリフェノール都市伝説信じているので週に1回ワインデーです
 勿論 嘘です 美味しいから飲むだけ (^o^)






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時々あること [歳時記]

高血圧の患者が服薬せずに1年ぶりに来ました。もちろん、高血圧で。どうして薬飲まなかったの?と聞くと、症状がないからと。よくあることです。通院するのが面倒になったと。これもあります。そういう時はどうするか?

まあ、リスクを説明するんでしょうね。このケースでは、随分、しばらくだね、てっきり救急車で来るか、もう天国に行っているかと思ったよと述べました。患者にもよりますが、ズバズバ言って良い場合と、そうでない場合とがあります。

しばらく来なかったけど、どうして今日は来たの?と聞くと、ダンス教室に通っていて、そこでダンス前に測った血圧が余りにも高くて、周りの友人から勧められて来ましたと。こういうタイプですから、健診も受けてないので、検査を受けてもらって次回は必ず薬が切れる前に来なさいと述べました。

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次回も来なかったら、電話で呼び出すつもりですが、、、、



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