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乳がんのリスクとアルコール [一般臨床]

どうも毎日の少量のアルコールでも乳がんのリスクを高めるらしいと雑誌の記事にありました。
  ↓
https://www.cnn.co.jp/fringe/35101638.html?ref=rss

ありゃ、、、です。一方で、飲酒によるがんのリスク増大は運動で相殺されるという報告もあります。飲んだからガンガン運動すれば良いのですかね?飲まないで運動するのがベストだとは思いますが。

「がんを防ぐための新12か条」(国立がん研究センターがん予防・検診研究センター)
 1.たばこは吸わない
 2.他人のたばこの煙をできるだけ避ける
 3.お酒はほどほどに
 4.バランスのとれた食生活を
 5.塩辛い食品は控えめに
 6.野菜や果物は不足にならないように
 7.適度に運動
 8.適切な体重維持
 9.ウイルスや細菌の感染予防と治療
10.定期的ながん検診を
11.身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12.正しいがん情報でがんを知ることから

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コレステロールの事 [一般臨床]

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臨床の現場では、LDLコレステロールとHDLと中性脂肪を測るのですが、古典的に?トータルコレステロールと、HDLと中性脂肪を測るドクターも多いです。こうなると例のFriedewaldの式を使ってLDLを出さないと駄目なんで、面倒だなあと思うのです。

そりゃTGが400以上だとFriedewaldでしょうけどね。最近はHDLが高すぎると全死亡率が上がるというデータも出ていますが、微妙なのはこの心血管系死亡率ではなく全死亡率が上がるということ。動脈硬化予防は、やはりLDLで管理すべきじゃないのか?

Medscopeの記事もこのLDLのこと。大規模なメタ解析でもLDLが上昇すると直線的ではなくlog-linear的に心血管系リスクが上昇すると出たと。でしょうね。生物反応は大抵はログ・リニアーな関係ですから。統計的に家族性高脂血症など重度の心血管系リスク例が入ってきますからね。

で、こちらはLDLで管理なんですが、トータルコレステロールとHDLとTGで測っているカルテが回ってくると、一々電卓だして(私はスマホ代わりのiPod touchの電卓画面ですが)、どうしてLDLを測らないの!!と嘆くわけです(笑)。


運動の効用 [一般臨床]

アマゾンの未開民族は世界一健康な心臓を持っているとネット記事に載っていました。この研究成果はLancetの論文で、「Coronary atherosclerosis in indigenous South American Tsimane: a cross-sectional cohort study.」ですが、結論は「These findings suggest that coronary atherosclerosis can be avoided in most people by achieving a lifetime with very low LDL, low blood pressure, low glucose, normal body-mass index, no smoking, and plenty of physical activity. The relative contributions of each are still to be determined.」です。

気になるのはこの「plenty of physical activity」ですわ。plentyというのは、large amount ですからね。もの凄い量ということ。

もう一つ運動関連の知見ですが、下は運動が認知症予防になるのでは?というBritish Journal of Sports Medicine の論文。
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運動も高血圧や糖尿病の非薬物療法ですし、健康づくりの基本です。運動はもう少し強調して良いと思いますが、日本ではあまり強調されていない。癌の予防にも運動は宜しい。禁煙、減塩、増運動でかなりの疾病予防効果があると思うのですがね、、、、、、


メトホルミンにも新たな副作用? [一般臨床]

私はDMだとメトホルミンを第一選択に使うことが多いのですが、勿論、どんな薬にもあるのが副作用です。有名なのは乳酸アシドーシスですが、どうもビタミンB12が低下するらしい。で、米国糖尿病学会では、メトホルミン服用中は、ビタミンB12の定期的測定を推奨するらしいです。どうして低下するかについては色々と説があるようです。知らなかったなあ。

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温泉療法医会2016東北地区研修会 その2 [一般臨床]

温泉療法医会東北地区研修会の二つ目の講演は、『地域包括ケアシステムの温泉医療の役割』(塩原温泉病院 森山俊男院長)でした。幅広い話題の講演でしたが、温泉療法の継続的利用がなかなか難しい現状がわかりました。どんな治療や療法も継続性の確保が難しい。どうするか?ですが、その解決策としては地域包括ケアシステムとしての位置づけもその一つでしょう。

温泉施設の立地が問題です。どうしても温泉とは遠隔地で辺鄙な?場所にあり、温泉療法が良くても継続が難しい。しかも高齢者が多いと、利用者の高齢化が進むと行きたくても行けない、利用したくても利用できない。

ところで、フロワーから、中国からウエアラブルメディカル端末を付けた温泉療法利用者の受け入れは出来るか?と問い合わせがあったと、会員からの報告がありました。インバウンドではないですが、日本人よりも中国人の方が積極的なようです。

遠隔地の温泉でもウエアラブル端末でモニターしながら温泉療法を受けるなんて発想もあるわけですね。

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なかなか良い温泉なんですが、ちょっと?遠い、、、随分前に行きました北海道の温泉
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温泉療法医会2016東北地区研修会 [一般臨床]

私は温泉療法医の資格を取っているんですが、その研修会に行ってきました。温泉療法とはbalneotherapyです。代替医療と勘違いするかたも多いのですが、歴とした医学医療です。まあ、それはさておき、今回研修会のテーマの一つは『災害時の医療活動における漢方、針灸の役割』(東北大高山 真准教授)で興味がありました。

東日本大震災でも活躍されたドクターで、興味ある講演でした。大災害時には検査診断機器が使えない中で、漢方はそんな検査診断機器を使わずとも活用できます。かつ、漢方の効き目は一般に考えられているような長期に服用していなければ、ダメというわけでもない。

有効な漢方処方はすぐに効く。急性期疾患の処方日数は三日だとか。高齢者の睡眠障害に安易にエチゾラムを使うと依存症になって切れなくなりがちですが、これに対して漢方を処方する方法とか。加味帰脾湯や抑肝散を使用するとか。なるほどなるほど。

震災後の不眠や不安解消にエチゾラムを使って、その後依存症なって切れない例があるとか。そんな時に漢方を使って、できるだけ短期間、少量のエチゾラムで切り抜けるとか、参考になる講演でした。

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 ところで研修会の会場は、三十数年前の私が医学生の時の講義室でした。懐かしいを通り越して不思議な感じがしました。

欲しい合剤と要らない合剤 [一般臨床]

新規開発薬剤が無くなると、合剤で誤魔化すのが製薬メーカーですが、と言えば言いすぎですね。私が欲しい合剤は、降圧薬のACE-Iと利尿薬です。でも、ARBよりACE-Iは安いのでメーカーは作りたがらないのでしょうし、日本人には咳の副作用が意外に多いので、ACE-Iは嫌われる。

でも、この咳は、高齢者の嚥下性肺炎を予防するかも。悪くない組合せです。

一方で、糖尿病薬のDPP-4阻害薬とメトホルミンの合剤は、ちょっとね、、、DPP-4阻害薬は高いわりに効果が薄い。つまり流行の言い方なら、コスパの悪い薬です。それに安価でコスパの良いメトホルミンを組み合わせる。なんとあざとい合剤か!

日本ではDPP-4阻害薬をファーストチョイスに使うなんて話しもあるんですが、それこそメーカーのコマーシャリズムに流されている。メトホルミンも使わず、DPP-4阻害薬をバンバン使う処方など見ると、コイツは何を考えているのか?と思うのですけどね。

まあ、処方を見るとそのドクターのレベルがわかりますけどね(歳を取ると嫌味になる)。

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初冬の北上川 この下流にあの大川小学校があります 

産業医研修 現場の様子 [一般臨床]

先日、産業医の研修で某自動車工場の見学に行ってきました。実は私は半世紀ほど前に広島に住んでいて、小学校の遠足に、東洋工業マツダ自動車の生産ラインを見ていたのですが、その印象が強かったので、今の自動車工場のラインを見た第一印象は『なんてコンパクトな作りなんだ!』と『随分まだまだ人が(車作りには)要るんだなあ』というものでした。

半世紀前のマツダの生産ラインは一直線で数百メートルの直線型工場で(小学生だったからか?)天井はやたらと高く、広大な工場のラインの上を初めはほとんどシャーシの骨組みだけで、それがどんどん組み立てられて最後に工場から出るときは完成車なっているというものです。機械化も不十分な時代なので、広くスペースを取らないと組み立て出来なかった。そして工場内に結構なスペースがあるんで、子供野球でも出来そうな感じでした。

今の工場は立錐の余地がないくらい機器や工具、そしてロボットが立ち並び、その機器や工具の間を縫って工員がテキパキと仕事している様子は、今の工場とは無駄を省き、空間さえも節約している究極の効率工場なんだと実感。

昔のマツダのラインを見ていた私は今はもっと人が少なく、もっと広い工場ラインを勝手に想像していましたが、昔の生産ライン上の製造中の車体と車体の間隔もかなりあったんですが、今は数珠つなぎに近い効率の良さ。その効率に人間が合わせる必要があるわけで、あのチャップリンのモダン・タイムスにさらに近づいた感があると言えば言いすぎか。いずれにしても、現場の産業医の役割は大切だと痛感。

工場の中庭に、草取り用のヤギが居ましたが、ノンビリと草を食べていましたが、ヤギだけは効率化とは別でしたね。

迷惑な『糖質制限食 vs. エネルギー制限食』論争 [一般臨床]

日本ではメトホルミンよりも薬剤メーカーが喜ぶ薬価の高いDPP-4阻害薬がファーストチョイスになりそうな勢いです。いかがなもんかな?と思います。日本では降圧薬でもARBがやたらと多いのですが、これも特殊です。権威?ある学会アカデミズムが体たらくのせいでしょう。日本高血圧学会はディオバン事件以来権威を失いましたが、、、

糖尿病の話題はなんと言っても『糖質制限食 vs. エネルギー制限食』でしょう。ネットを使って熱心な糖質制限食派もいらっしゃる。しかもNHKのエセ健康バラエティまで登場して、今までの食事療法が間違いだと誤解を招くようなスタンスで自説を述べる。

学会アカデミズムで論文書いて論争するのは大変結構です。が、一般メディアネットを使って、挙げ句に売らんかなの本まで書かれると巷の患者さんは混乱して迷惑です。どれ一つ有効なものが無いので永遠のベストセラーになるダイエット本の類が『糖質制限食 vs. エネルギー制限食』論争でしょうね。

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 東京のダリ展には行けなかったけど、、、

睡眠障害(Nocturnal sleep-related eating disorder) [一般臨床]

Nocturnal sleep-related eating disorderは、夜間起きだして台所やキッチンの食品を食べてしまうのですが、そのことを覚えていない。覚えていればnight eating syndromeらしいです。これ、眠剤のベンゾジアゼピン系の副作用だそうで、実際に、夜中に食べてそれを覚えてないという患者さんが居ました。

来月から、エチゾラム(デパス)やゾピクロン(アモバン)も一ヶ月投与という制限がつきます。このベンゾジアゼピン系(ゾピクロンは非ベンゾジアゼピン系)などは色々と副作用があり、処方したくない薬剤です。私も外来ではまず処方しません。副作用としてもっとも厄介なのは依存性ができることです。

エチゾラムは、ふらつきなど出て、転倒のリスクがあるがるから、もう止めましょうと述べて、何度高齢の患者から『飲まないと寝られません』と言われたことか、自分が処方もしてないのに止めさせる労だけ取るのは割に合いませんね、、、、

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 ここは話題の長沼の隣の伊豆沼です。まだ白鳥は来ていませんでしたが、もうすぐ飛来するでしょう。冬の使者です。写真では判りませんが、多数の渡り鳥が飛来して上空を編隊飛行しています。
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