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温泉療法医会2016東北地区研修会 [一般臨床]

私は温泉療法医の資格を取っているんですが、その研修会に行ってきました。温泉療法とはbalneotherapyです。代替医療と勘違いするかたも多いのですが、歴とした医学医療です。まあ、それはさておき、今回研修会のテーマの一つは『災害時の医療活動における漢方、針灸の役割』(東北大高山 真准教授)で興味がありました。

東日本大震災でも活躍されたドクターで、興味ある講演でした。大災害時には検査診断機器が使えない中で、漢方はそんな検査診断機器を使わずとも活用できます。かつ、漢方の効き目は一般に考えられているような長期に服用していなければ、ダメというわけでもない。

有効な漢方処方はすぐに効く。急性期疾患の処方日数は三日だとか。高齢者の睡眠障害に安易にエチゾラムを使うと依存症になって切れなくなりがちですが、これに対して漢方を処方する方法とか。加味帰脾湯や抑肝散を使用するとか。なるほどなるほど。

震災後の不眠や不安解消にエチゾラムを使って、その後依存症なって切れない例があるとか。そんな時に漢方を使って、できるだけ短期間、少量のエチゾラムで切り抜けるとか、参考になる講演でした。

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 ところで研修会の会場は、三十数年前の私が医学生の時の講義室でした。懐かしいを通り越して不思議な感じがしました。
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欲しい合剤と要らない合剤 [一般臨床]

新規開発薬剤が無くなると、合剤で誤魔化すのが製薬メーカーですが、と言えば言いすぎですね。私が欲しい合剤は、降圧薬のACE-Iと利尿薬です。でも、ARBよりACE-Iは安いのでメーカーは作りたがらないのでしょうし、日本人には咳の副作用が意外に多いので、ACE-Iは嫌われる。

でも、この咳は、高齢者の嚥下性肺炎を予防するかも。悪くない組合せです。

一方で、糖尿病薬のDPP-4阻害薬とメトホルミンの合剤は、ちょっとね、、、DPP-4阻害薬は高いわりに効果が薄い。つまり流行の言い方なら、コスパの悪い薬です。それに安価でコスパの良いメトホルミンを組み合わせる。なんとあざとい合剤か!

日本ではDPP-4阻害薬をファーストチョイスに使うなんて話しもあるんですが、それこそメーカーのコマーシャリズムに流されている。メトホルミンも使わず、DPP-4阻害薬をバンバン使う処方など見ると、コイツは何を考えているのか?と思うのですけどね。

まあ、処方を見るとそのドクターのレベルがわかりますけどね(歳を取ると嫌味になる)。

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初冬の北上川 この下流にあの大川小学校があります 
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産業医研修 現場の様子 [一般臨床]

先日、産業医の研修で某自動車工場の見学に行ってきました。実は私は半世紀ほど前に広島に住んでいて、小学校の遠足に、東洋工業マツダ自動車の生産ラインを見ていたのですが、その印象が強かったので、今の自動車工場のラインを見た第一印象は『なんてコンパクトな作りなんだ!』と『随分まだまだ人が(車作りには)要るんだなあ』というものでした。

半世紀前のマツダの生産ラインは一直線で数百メートルの直線型工場で(小学生だったからか?)天井はやたらと高く、広大な工場のラインの上を初めはほとんどシャーシの骨組みだけで、それがどんどん組み立てられて最後に工場から出るときは完成車なっているというものです。機械化も不十分な時代なので、広くスペースを取らないと組み立て出来なかった。そして工場内に結構なスペースがあるんで、子供野球でも出来そうな感じでした。

今の工場は立錐の余地がないくらい機器や工具、そしてロボットが立ち並び、その機器や工具の間を縫って工員がテキパキと仕事している様子は、今の工場とは無駄を省き、空間さえも節約している究極の効率工場なんだと実感。

昔のマツダのラインを見ていた私は今はもっと人が少なく、もっと広い工場ラインを勝手に想像していましたが、昔の生産ライン上の製造中の車体と車体の間隔もかなりあったんですが、今は数珠つなぎに近い効率の良さ。その効率に人間が合わせる必要があるわけで、あのチャップリンのモダン・タイムスにさらに近づいた感があると言えば言いすぎか。いずれにしても、現場の産業医の役割は大切だと痛感。

工場の中庭に、草取り用のヤギが居ましたが、ノンビリと草を食べていましたが、ヤギだけは効率化とは別でしたね。
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迷惑な『糖質制限食 vs. エネルギー制限食』論争 [一般臨床]

日本ではメトホルミンよりも薬剤メーカーが喜ぶ薬価の高いDPP-4阻害薬がファーストチョイスになりそうな勢いです。いかがなもんかな?と思います。日本では降圧薬でもARBがやたらと多いのですが、これも特殊です。権威?ある学会アカデミズムが体たらくのせいでしょう。日本高血圧学会はディオバン事件以来権威を失いましたが、、、

糖尿病の話題はなんと言っても『糖質制限食 vs. エネルギー制限食』でしょう。ネットを使って熱心な糖質制限食派もいらっしゃる。しかもNHKのエセ健康バラエティまで登場して、今までの食事療法が間違いだと誤解を招くようなスタンスで自説を述べる。

学会アカデミズムで論文書いて論争するのは大変結構です。が、一般メディアネットを使って、挙げ句に売らんかなの本まで書かれると巷の患者さんは混乱して迷惑です。どれ一つ有効なものが無いので永遠のベストセラーになるダイエット本の類が『糖質制限食 vs. エネルギー制限食』論争でしょうね。

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 東京のダリ展には行けなかったけど、、、
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睡眠障害(Nocturnal sleep-related eating disorder) [一般臨床]

Nocturnal sleep-related eating disorderは、夜間起きだして台所やキッチンの食品を食べてしまうのですが、そのことを覚えていない。覚えていればnight eating syndromeらしいです。これ、眠剤のベンゾジアゼピン系の副作用だそうで、実際に、夜中に食べてそれを覚えてないという患者さんが居ました。

来月から、エチゾラム(デパス)やゾピクロン(アモバン)も一ヶ月投与という制限がつきます。このベンゾジアゼピン系(ゾピクロンは非ベンゾジアゼピン系)などは色々と副作用があり、処方したくない薬剤です。私も外来ではまず処方しません。副作用としてもっとも厄介なのは依存性ができることです。

エチゾラムは、ふらつきなど出て、転倒のリスクがあるがるから、もう止めましょうと述べて、何度高齢の患者から『飲まないと寝られません』と言われたことか、自分が処方もしてないのに止めさせる労だけ取るのは割に合いませんね、、、、

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 ここは話題の長沼の隣の伊豆沼です。まだ白鳥は来ていませんでしたが、もうすぐ飛来するでしょう。冬の使者です。写真では判りませんが、多数の渡り鳥が飛来して上空を編隊飛行しています。
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脳トレは楽しむため!? [一般臨床]

 未だに脳トレのテレビ番組があるのですが、最近、脳トレの科学的といいえる発表論文は皆無だったと報告されました。

  これは学術誌「サイコロジカル・サイエンス・イン・ザ・パブリック・インタレスト」で発表された結論。400件近くの脳トレ調査を幅広く評価した結果、介入(脳への 働きかけ)を受けるグループと介入を受けないグループ(対照群)を比較する際に科学的な条件が曖昧だったと。

 私はいつも脳トレは、認知症予防よりはゲームの上手い認知症になるだけと揶揄していましたが、この発表した研究者も脳トレに価値がないとは言わず、「楽しむためだけにゲームをしているのなら、いいのでは」と述べたと。やっぱりゲーム上手の認知症だわね。

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 蔵王山頂付近 もうすぐ冬

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そんなもんあんのか?crowned dens syndrome [一般臨床]

ネットの医療系メーリングリストを読んでいたら、crowned dens syndromeのことが書いてありました。ピロリン酸カルシウムが軸椎歯突起に沈着結晶するもので、急性の頸部痛を来すもの。比較的高齢の女性に多いらしい。こんな疾患は稀だろうと思っていたら、そのメーリングリストの投稿者の病院では年に数人も経験するんだとか。そんなに多いのかい?と思いました。発熱もあり髄膜炎症状と紛らわしいとか。私は下記の本でしか知りませんでした。


目でみるトレーニング 第3集: 内科系専門医受験のための必修臨床問題

目でみるトレーニング 第3集

  • 作者: 『medicina』編集委員会
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2016/04/18
  • メディア: 単行本



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塩分は諸悪の根源?? [一般臨床]

漬け物撲滅論者の私ですが、Hypertension誌の8月号に塩と疾病(高血圧以外)には深い関係がありそうだというレビューが載っていました。塩分と免疫疾患の関係についてこれから、詳しい研究が始まるようです。

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人類は長い間、低塩分環境に耐える生体システムを構築してきたわけで、現在のhigh salt環境は生体にとっては激変状況ですからネガティブな影響は高血圧症以外にあってもおかしくないでしょう。塩と疾病の関係がもっと明らかになると良いでしょうね。 高食塩摂取について無関心なドクターが多いですがね、、、医師なら漬け物喰うなと言いたい(笑)
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生体弁と機械弁 [一般臨床]

心臓外科医の友人から、生体弁だとどうしても心内膜炎を起こすリスクが高くなり、機械弁だとワルファリントラブルが起こりやすくなる。で最近は弁の形成術が流行っているとか。

心内膜炎の起炎菌はやはりあの緑色連鎖球菌だそうです。口内の弱毒菌。内科医としては、高齢者のASが増加傾向で悩ましい。毎回の受診では聴診はしてませんが、高齢者は結構な割合で心雑音は多い。

友人の心臓外科医には結構お世話になっています。



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霞ヶ浦

PPIと認知症 [一般臨床]

プロトンポンプインヒビターの長期服用が、認知症を招く恐れがあるという研究発表があります。マウスの実験ではPPIがBlood brain barrierに作用してアミロイド様物質の脳内沈着を招くからではないかと出ているようです。

MRの薬品説明会でそのことを質問すると、長期服用患者にはそのリスクとベネフィットを判断して投与すべきで、患者にも説明が必要だとか。で、患者に説明すると、そうなんですか?と色々と質問されます。まあ、漫然と長期服用はいけませんという警告には良かったかもしれない。

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