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がん死の増える中国を見て [健康政策]

お隣の中国ではガン死がもの凄い勢いで増加しているようです。WHOではそのことを早くから警告していました。中国は急速な経済成長で、過度のアルコール摂取、ほとんど規制のない喫煙、運動不足、栄養の偏りなどで、昔で言う成人病、今の生活習慣病の蔓延ががんの跋扈を招いているようです。

恐るべき事にアルコールは年齢制限はない国ですし、タバコは一応は学童、生徒はダメとなっていますが、タバコの習慣は日本で言えば中学生あたりにピークがあるような国です。これに運動不足、過度の脂肪、肉、塩分の摂取ならがんはどんどん増えるでしょう。

日本では、やっと2020年の東京オリンピックに合わせて(先進国としてはお粗末な)禁煙強化を図っていますが、各界の反対意見が多いようで、頑張れ厚労省と言いたい状況です。喫煙の問題と、日本は塩分高摂取が課題です。禁煙と減塩を徹底するともっとがんは減るでしょう。そういった健康政策を今後もどんどん日本も推進しないといけません。

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介護費は医療費か? [健康政策]

最近、医療費の統計に介護費も入れる方法を日本でも取り始めるとか報道されました。これは医療費高騰化としての医療費削減の新たなプロパガンダなのか?と思ったりしましたが、欧米では介護費も医療費に入れているとか。そうすると日本の医療費は決して安くないと当たり前の論調になりますが。

その是非については議論しませんが、これには深い意味があるんだと思います。一つは介護費は長生きしないと増大しません。つまり寿命が短ければ介護費はかかりません。一方で医療費は長生きする為のもので、一緒の統計にとること自体がマッチポンプ的な要素をもちます。

さらに考えると恐ろしい現実になります。高齢者の医療費を削れば寿命は当然短くなり、介護費も減じると。つまり医療費+介護費という統計だと医療費を下げれば相乗的とは言いませんが、相加的な、ここでは相減的な医療費削減効果が出る。つまり、高齢者に限らず医療費をどんどん削ると加速度的に医療費は下がると、、、

まあ、そういうブラックな発想は止めましょう。ただ現実的に言えば、介護費はかなりの負担になるということです。いわゆる高齢リスクですが、長寿リスクでもいいでしょう。今どき、予防医療に医療費をつぎ込めば医療費全体は減るというナイーブな発想をするひとはいないでしょう。

長寿社会では高齢者が増えて高齢者のための社会コストが増えます。その社会コストの一部が介護費です。ドイツでは年金資金対策に定年69歳に延長する案が出て大騒ぎになっています。つまり年金は70歳からしか支出されない。それがドイツの年金制度を守る方法だとか。これも長寿リスクと言えます。

我が国では介護保険制度の破綻を防ぐためには介護保険給付は75歳以上から、74歳までは元気で社会生活すべし、それが実は「ニッポン一億総活躍プラン」の背景だったのか????とか、、、あっ、冗談ですよ、冗談、、ブラックユーモア、、、、でもほんとうかも?医療費に介護費用を入れるという統計方法になるとなれば、色々と考えてしまうのですよ。

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 除染作業中の福島県の浪江です 懐かしい浪江なんですが
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診療報酬改正の方向はどこに? [健康政策]

診療報酬改正の方向性がイマイチよく掴めませんが、急性期重症病床の削減とかかりつけ医機能の促進が国のスタンスなんでしょう。看護師配置数の多い重症病床を減らせば看護師の供給状況も良くなるとか述べていますが、そんなことはないでしょう。お金のかかる重症病床を減らしたいというだけなんでしょう。

そして今まで通りのかかりつけ医機能の強化。高齢者は具合が悪くなったら、急性期病床のある病院で治療して、あとはできるだけ早く退院させて、治らなければ在宅にするという昔からの発想。しかも心臓疾患のPCIもぐっと今回は(も、かな?)診療報酬を下げられているから、今まで儲かっている?ところは叩くという、これも従来通りの厚労省のやりかた。

以下は、『二木立の医療経済・政策学関連ニューズレター(通巻138号)』のまとめ部分です。
『2016年度の診療報酬本体の引き下げの中心は調剤報酬引き下げであり、医療機関の診療報酬引き下げは比較的限定的になるか、引き下げ自体が見送られる可能性もあることを示唆しています。その背景には、安倍首相・官邸側に以下の次の2つの思惑があると思います。①2016年7月の参議院議員選挙で日本医師会・医療団体の自民党支持を確保するための政治的配慮。②2015年の医療経済実態調査により、病院経営が悪化していることが示されたため、病院等の診療報酬を大幅に引き下げると、2006年の診療報酬本体の引き下げを契機に生じた「医療崩壊」が再燃する危険がある。』
なるほどね、、、、と思うのですよ。さてどうなっていくか、、、

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先日、常磐自動車道を仙台からいわきまで往復してきました。東京電力福島第一原発事故の帰宅困難地域を通過するので、どれくらいの被曝量なのか?と調べたのです。
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お勧めの本 [健康政策]


健康長寿社会を実現する

健康長寿社会を実現する

  • 作者: 辻一郎
  • 出版社/メーカー: 大修館書店
  • 発売日: 2015/06/20
  • メディア: 単行本



お世話になっている大学医局の教授の著した本です。なかなか面白いです。日本の立ち位置がわかります。高齢日本の健康を考えるには最適な参考書となるでしょう。

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格差医療社会への対応は? [健康政策]

集団的自衛権の議論に隠れて、医療介護の一括法案が通過してしまいました。ろくな審議もなく一挙に何本も法案通るのだから、与党圧勝の威力は怖いものです。一口で言えば、介護も医療も抑制ということ。

これから介護保険サービスは受け難くなるでしょう。そして医療に関しては、病床区分が厳格になるでしょう。日経新聞など見ていると、民間の中小病院の経営はさらに厳しくなりそうです。急性期以外は医療でないという風潮でしょうか。都道府県単位で病院病床区分管理のようですが、そんなノウハウはないはず。さてどうなるか?医療難民、介護難民が出なければいいのですが。

混合医療も拡大とか、こうなると裕福な層は色々な医療が選べるという格差が拡がるかな?ただどうでしょうね。日本でしっかり安全性をチェックしてない医療が混合医療で増えれば、医原病が増えるだけかもしれませんが。
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遺伝よりも生活習慣 [健康政策]

 日経の「がん社会を診る」を見ていますが、なんだか公衆衛生のようで興味深い。もともと私は公衆衛生医でしたので。がんの予防は生活習慣の改善からが鉄則で、そのことを筆者は述べています。とても好ましい。

 日本の「胃がん」は、高食塩食が原因。その昔の米国も1930年代40年代は胃がんがトップでした。冷蔵庫が普及して食品の塩蔵が減ると胃がんは激減して行き、今や日本の10分の1くらいと解説していました。

 日本は特に東北は、この塩蔵の漬物を冷蔵庫が普及しても地産地消の名産品と生産している。さらに漬物がうまく出来ないようでは嫁でないと姑が怒る風習まである。これじゃあ脳卒中も胃がんも減らない。それでも昔よりは脳卒中や胃がんが減ってきたのは食塩摂取量が社会全体として減ってきたから。

 その昔、市町村の健康計画にかかわったのですが、「漬物廃止」を述べても相手にされなかった。漬物食べて脳の活性化や早期胃がん検診しましょうってのは何かおかしくないか?

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まだこんなことしているのか? [健康政策]

 私の住む県内のニュースですが「登米市 健康寿命改善へ 24日フォーラム」とあったのです。てっきり登米市(宮城県の内陸部の街、復興景気のようですが)の健康寿命が改善したんだと思ったのですが、違いました。改善に向けてフォーラムを開くというニュース。かつ、開催記念にあの脳トレの先生の講演があると。

 以前、保健関係の仕事を大学に居るときにしていましたが、この登米地帯は脳血管疾患の多い地域でした。いや今でもそうです。『同市の高齢者の健康寿命が県内市町村のうち男性がワースト2位、女性が同3位(ともに12年度の県統計)と短い』と。昔と変わらない。で、『同市は脳血管疾患が多く、その後遺症で健康寿命が短いという』と。

 要するに高食塩摂取地帯で運動不足でメタボも多く脳血管疾患が多い。であれば、(高食塩食である)漬物廃止運動でもすればいいのに未だに何もしてないのでしょう。お茶請けに漬物を出す風習も残っているでしょう。

 「脳を鍛えて健やかに生きる」という講演もあるようですが、その前に、まだこんなレトロな保健対策しかしてないというか高食塩摂取対策は何もしてないのでしょう。ニュース記事見てがっかり「まだこんなことしているのか?」あるいは「ずっとしていなかったのか?」でした。しょっぱい漬物食べて脳を鍛えても健康寿命なんぞ延びるわけがない。
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米国も変わった、でも日本は? [健康政策]

 貧しさが健康を害するというのは欧州の考え方で、市場原理の米国はそんな考え方はネグっていると思っていたのですが、もうそういう時代ではないようです。

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 これはStrokeで、ピッツバーグからの論文。結論は、持続的な経済的なストレス、低学歴、低所得は心血管系のリスクを高めるというもので、low socioeconomic statusの問題を指摘しています。分析対象はWomen's Health Across the Nationで、対象者は中年の女性です。

 The findings indicate the importance of targeting economically disadvantaged women in efforts to prevent cardiovascular disease among women. と述べています。

 日本ではこういう研究ってあるんでしょうかね?浅学なせいか真っ向からlow socioeconomic statusを扱った日本の医学的研究って見た事無い。日本では人権の?問題からか所得については質問するのがタブーだからなのか?しかし研究してしかるべきでしょうね。国立保健医療科学院あたりでやっているのかな?

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減塩のこと [健康政策]

 高血圧外来をやっていると、減塩が当然のことだと思うのですが、意外にそうでもない。以前、高血圧予防市民公開講座で減塩を強調したお話しをしたら、参加していた先輩医師からそんなに生活習慣改善を強要しなくてもいいのだというようなコメント発言されてしまい、ガッカリしてしまった。身内の医師でもそんな認識なんである。

 なぜもっと本気で心血管予防について施策的に議論しないのか?と思うのですが、実際には減塩のリテラシーは極めて低いというか甘い。
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終末医療は高い は 都市伝説 [健康政策]

 日本医事新報のNo4637に、二木 立氏が死亡前医療費は決して高額ではないと載せています。例の麻生副総裁発言では、死亡前医療費が高いと述べていたらしい。その反論です。

 ところが都市伝説として亡くなる前の医療費が高いと(エビデンスもなく)流布されています。死亡前医療費は総医療費の3%。さて、この死亡前医療費ですが、今更なぜ高いと言い出したか?それは、厚労省の思惑もあるような、、、穿ち過ぎかな?

 つまり思うように進まない在宅死を喚起するため、病院で亡くなると医療費高いと流布しているのか?と思ったりします。今度は医療計画に在宅死件数(率?)を目標と入れるそうです。その在宅死を推進するための世論形成じゃないのかな?

 実際に療養病床も診ていますが、終末医療がコストかかるとはとても思えないですがね(つまり儲けになりません)。既に二木氏が終末医療のコストの都市伝説を分析しています↓


医療改革―危機から希望へ

医療改革―危機から希望へ

  • 作者: 二木 立
  • 出版社/メーカー: 勁草書房
  • 発売日: 2007/11/08
  • メディア: 単行本



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